輝く羽のブログ

筋性斜頸のお子さんの相談

『何故だろう?』『どうしてだろう?』 『何も問題なくあって欲しいい…』と自分のお子さんに関して、何かあった時何より心配してしまうと思います。悩んでしまう事もあると思います。

ご相談いただいたクライアントのお母さんも、『なぜ?』でいっぱいでした。

お子様は、6歳で4月には小学校への入学を控えている男の子。元気いっぱいで、恐竜好きですが少し恥ずかしがりやさんで人見知りな一面もあります。

彼は、生後2ヶ月の時に、首の筋肉の一部が収縮してコブ上になり、首が傾いた状態になる筋性斜頸の診断を受けたそうです。筋性斜頸は、原因不明です。1歳6か月ほどもで8~9割自然に治ると言われています。

(👆の写真は、日本整形外科学会の写真を引用しています。詳しくは⇩のリンクから)https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/torticollis.html

彼は症状が改善せずに、3歳の時に手術での治療にいたったそうです。経過は良好で、病院での定期診察でも問題はないと言われているようです。

首のコブになって動きを阻害していた部位は、手術で改善しており首の動きもみられます。

今回のお母さんからのご相談が何であったかというと、それは動きに関することでした。『卒園を目前として、お辞儀の練習をしていたそうです。でも息子は真っすぐお辞儀ができないらしくて…。保育士さんから指摘を受けたんです。』とのお母さんの言葉は、心配そうでした。

子供に関する指摘を受けると、とても不安になりますし『そんなことはずはない!』と思いたくなったりしますよね。しかし、実際に右方向に傾きやすい我が子をみて『なぜ?』と心配な気持ちは強くなったと思います。

彼にとっても、意識的に変えたくても上手くできない…ふざけているわけじゃない…そんな思いがあると思います。

子供は、お母さんのお腹で動きを学習します。そして、外の世界に出ると重力という外力が加わり、2本足で立つために1年もの月日をかけて運動を再学習していきます。

彼はこの期間を含めて、3歳までの間に他の子どもよりも首を自由に動かせない状態で成長してきました。生活に支障はなかったので、リハビリに通う事もなくいままで成長しています。彼にとっての動きの学習が、首の動きを少し固めて動くということだったのだと思います。

また彼は、猫背ぎみで頭が前に倒れています。首周囲の筋の硬さや、手術の傷跡周囲の硬さもあります。この組織の硬さは、彼が大きくなるにつれて姿勢を悪くするリスクがあります。

これから小学校に入学をして、運動や活動のバリエーションも増えます。机で勉強する時間も増えていきます。彼の成長に対して、動きやすい体に調整していくことになりました。

お母さんの『なぜ?』という不安にお応えできる事ができてよかったです。そして、彼の成長のために寄り添いたいと思います。

ブログ筆者:西綾(保有資格:作業療法士/准看護師)
輝く羽は
鹿児島県鹿児島市の山形屋近くの泉町にある整体です。脳梗塞後遺症などの施術、そしてあなたの歩きにくいなどの足の問題を改善するために、NWPL社のファンクショナオーソティックスというオーダーメイドのインソール(靴の中敷き)も作成しております。

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