輝く羽のブログ

脳の変化

鹿児島の整体輝く羽の西です。こんにちは!

2021年9月5日でパラリンピックも閉幕しました。あなたは、競技をご覧になりましたか?

私は、パラリンピックの陸上男子走り幅跳びのマルクス・レーム選手が、8m18㎝という記録で大会3連覇をしたニュースに目を奪われました。パラリンピックでは、選手の脳の変化にも着目されていました。毎日新聞記事➡https://mainichi.jp/articles/20210822/ddm/041/050/055000c

パラリンピックの選手の方々は、義足や義手をつかわれる方も多くあります。新しい感覚を学習しなおさなくてはなりません。繰り返し繰り返し練習していくことで、新しく脳の中に運動が記憶されます。脳の可能性を感じる記事やニュースにあらためて惹かれるものがあります。もちろん義手や義足などの強度やバネなどの変化もありますが、それを使いこなすことは容易い事ではありません。

陸上男子走り幅跳びのマルクス・レーム選手は、自分の足とは違う義足の感覚を自分の体に何度も入れ込み『体と技術を調和させていく』と発言されていました。その調和を生むまでの過程は、並大抵のものではないと想像できます。

例えば身近な感覚でいうと、あなたが車の運転をしているとしましょう。あなたは、自分の体よりも何倍も大きい車をハンドルなどで操作します。それも、車を自分の体として取り込むことができるから、細い道の走行や駐車ができるのです。免許初心者の人や新しい車を購入したばかりの時は、特にぶつけたりしやすいですよね。体と技術を調和していく作業には時間と経験が必要なのです。それらにより、脳の変化は生まれます。

脳の変化をもたらすには、ほど遠いほどの繰り返しが必要です。研究によると、軍隊の基礎的な行進の習得には、80万歩同じ動作を繰り返し6週間の期間が必要と提示されています。基礎を入れ込むことだけでもこれだけの時間が必要であり、これは全く同じ動作の反復練習です。きっと多くの方が嫌気がさしてしまうほどの時間になります。

また、一旦悪い癖がつくと治りにくいとの特性も示唆されています。一度出来上がった、脳の学習はより強固であり、その修正にはさらなる強い刺激と反復が必要になるからです。

脳の変化の可能性は無限大にありますが、その習得過程には大きな努力と忍耐が必要です。

輝く羽では、脳血管疾患の施術が多くなっています。病院時代から、脳の神経回路や体の動きを学び同時に幾度も悩んできました。様々なデータが解明されていく中で、施術に必要な事は何かを学ぶ機会にもなります。

脳の変化は、脳血管疾患の方には大きな課題です。それゆえに、どのような刺激をクライアントさんに施術の中で繰り返し行えるかがポイントとなることを強く感じます。多くの方が、すでに学習してしまったパターンをどう修正できるか?どのパターンが有効なのか?

脳の変化や体の機能を考えて、体が調和していく様にアシストしていきたいと考える出来事でした。

 

ブログ筆者:西綾(保有資格:作業療法士/准看護師)
輝く羽は
鹿児島県鹿児島市の天文館にある山形屋近く、泉町にある整体です。脳梗塞後遺症などの施術、そしてあなたの歩きにくいなどの足の問題を改善するために、NWPL社のファンクショナオーソティックスというオーダーメイドのインソール(靴の中敷き)も作成しております。ブログは論文・医学書を参考に話していますが長年医療従事してきた個人の考えも一部含むこともあります。あなたの健康のための一つの要素として参考にしてください。

 

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