こんにちは、鹿児島の整体『輝く羽』です。脳性麻痺のクライアントの矢野さんとの歩くためのリハビリは、徐々に新しい動きに変化しています。『もっと上手くできるはず、悔しい!けど、足を踏まなかったよ』と嬉しそうな表情を見せていました。
矢野さんは、長年車いす生活であり、脳性麻痺の麻痺の影響から股関節や膝を真っすぐ伸ばす事はできません。体をうまく動かせないので、成長で骨が伸びるのと筋肉などの組織の伸びとのバランスがとれず、股関節や腰の周りの筋肉などの組織は硬く短い状態です。
特に左足は股関節は、右に比べて膝が中に入りやすく、外側に開きにくい状況にあります。
はじめの頃は、足を開くという運動の感覚はほとんどなく、立ち上がると強く膝を寄せ合う状態でした。
今は、自分で膝を開くことが出来るようになってきましたがその運動はまだ弱く、まだまだ股関節や骨盤の周りの組織は硬い状況です。重力に対して、体が上に引き上げる事も最近掴み始めているところなんです。
ただ、立つという動作でも私たちの体の仕組みはとても面白いシステムをいくつも使用しています。
膝の向きや、足の骨の動きや骨と骨の連鎖運動、筋肉の伸びと収縮のバランス・視線・三半規管のシステム様々な言葉にすると難しいシステムが勝手に自己組織化して立つ動きや歩く動きを紡ぎ出しているのです。
立位に関する参考文献として➡https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/16/0/16_3/_pdf
『歩く』と決めたその日から、いつの間にか夢はさらに広がっていて、山に登る次の目標までどんどんあふれ出している矢野さんです。
しかし、脳性麻痺や脳梗塞などの麻痺症状がある方は、運動を意識して行いやすい特徴があります。意識して動作をすると、本来の勝手に自然とでてくる運動からズレてしまうので、疲れやすくなったり怪我の要因にもなったりします。
いかに、筋肉や組織の動きを滑らかにしながら、動きをコンバーターの役目の脳に伝えるか!それらがとても大切な要素です。
動きは少しずつですが、体の回旋角度も変化してきて、腰の動きを大きく出せるようになりました!
『骨が動く!!なにこれ!?』と騒ぎながら楽しそうな矢野さんの動画は↓をごらんください!
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