頭を動かしたときに、めまいがする。ぐるぐる回る感じや、止まっているものが動いて見える…
そんな症状があなたにはありますか?
めまいにより立っている事もきつく、吐いてしまうほどのこともあったクライアントさんは、数十年前にメニエール病の診断も受けたことがあります。メニエール病は、脳の病気と思われるかたもいますが、耳の病気に分類されます。耳には、バランスなどの平衡感覚を司る機能もあり、その部分の障害により起こる症状です。ストレスや疲労などにより発症するといわれますが、その要因は明確にはなっていません。
メニエール病については(日本医師会HP)➡https://www.med.or.jp/forest/check/meniel/index.html
クライアントさんは、過去には体を動かすと吐いてしまい、数日間寝込んでしまうほどの症状もあったそうです。今でも、左側へ頭を動かすとめまいを引き起こしやすい状態にありました。
『天井が回るような感覚』そんな経験をあなたもしたことがありますか?見ためには分からない症状であり、理解されにくくとてもつらい症状ですよね。
めまいなどを起こす要因であるのは、耳の奥の三半規管という部分です。あなたが、重力に対してどの場所に位置しているか、加速度などの動きの変化を察知する部分になるのです。あなたが、エレベーターの動きが苦手であったり乗り物酔いしやすい場合は、その三半規管の働きが低下している可能性があります。
クライアントさんの問題点としては、その三半規管がうまく働かない事にありました。それは、頭と首の動きの問題です。
クライアントさんは、転倒や姿勢などいくつかの要因が重なっていました。特に、頭の動きは硬く自由に動かせる範囲は狭い状況でした。
あなたは、どうですか?肩に近い状態で、365度頭を回すことができますか?または、頭がどちらかに傾いているとの指摘を受けたことがありませんか?
頭の傾きにより、耳の奥にあるリンパ液が動き三半規管はバランスなどの機能を調整します。その動きの偏りなどは、頭と首の動きとの関係も関連してきます。
もしあなたが常にどちらかに首をかしげている状態であると、左右の三半規管に入る情報はずれてしまいます。そのズレがめまいを起こす要因になっていることもあります。
クライアントさんは、左右の耳の奥の三半規管に入る情報の偏りが強い状況にありました。頭が右に偏る傾向にあり、頭と首の動きの低下から左方向への頭の動きで、めまい症状が出現していたのです。
そして、頭と首は脳からの神経が下降していく神経と、体から上がっていく神経の通り道です。脳への栄養や酸素を送る血管の通り道でもあります。その動きはとても重要になるんです。
施術では、丁寧に組織同士の動きを引き出しながら、骨同士の動きの変化を作っていいきます。とても重要な箇所になりますので、強く揉んだりストレッチをかけたり、骨を鳴らすといった施術は危険になります。ご自身で、首を鳴らしたりされないようにしてくださいね。
クラインさんは施術後に、頭を左に倒す動作や起き上がりにおいてもめまいはみられませんでした。
クライアントさんの体の問題はいくつも複合した問題が残存しているので、丁寧に取り除きながらめまいを再発しない体へと調整させていただく事になりました。
あなたも辛いめまいで悩んでいる場合は、しっかりと頭頚部の動きを確認してもらいましょうね!
ただし、強いストレッチや骨を鳴らす動作は危険ですのでご注意くださいね。
ブログ筆者:西綾(保有資格:作業療法士/准看護師)
輝く羽は
鹿児島県鹿児島市の天文館にある山形屋近く、泉町にある整体です。脳梗塞後遺症などの施術、そしてあなたの歩きにくいなどの足の問題を改善するために、NWPL社のファンクショナオーソティックスというオーダーメイドのインソール(靴の中敷き)も作成しております。
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