前回は、ぎっくり腰の要因に関してお話しさせていただきましたがぁ!
ぎっくりを起こす要因としてもう一つ忘れたはいけないポイントがあるんですよ。それは!『足』なんです。『えーー!?』と思う方がいらっしゃると思いますが、足なんです。
研究論文においても、足の裏に問題(痛み)がある人と、足の裏に問題(痛み)がない人では、足の裏に問題(痛み)がある人は、腰痛の発症率が5倍も高いとも言われているんです。人は進化の過程で2足歩行を獲得した代償として、腰痛を持つようになったとも言われます。
その2足歩行の土台となる足はとても重要なのです。
ぎっくり腰を起こす場面においては
1.中腰になった時
2.立っている時にふっと動きを変えた瞬間
3.荷物を持った瞬間
などが多くあげられています。この時にも共通のポイントとなる点は『足』になります!
足の28個もの緻密な構造です。その構造の崩れが、ぎっくり腰を起こすのはなぜか?
ポイントは
❒足の神経を引っ張っている
❒足の構造の崩れから、お腹の圧(腹腔内圧)が低下する
の2つがあります。
まず、1つ目の神経の問題としては、足の神経は?の写真のように、内くるぶしの下から土踏まずの部分を通ります。
足の構造が崩れていると、体重をかけるたびにこの神経を、より引き延ばしてしまうのです。神経は全身に張り巡らされる電気のネットワークであり、ほかの場所に問題を起こしてもおかしくありません。
そして2つ目のポイントとしては
下の図のように、横隔膜・骨盤底筋群・腹横筋で囲まれたお腹の中の部分かあります。そのお腹の中の圧を、腹腔内圧と言います。
あなたの体を見てみましょう。肋骨から骨盤までの間は、背骨以外には骨は何もないですよね。しかしその中には、内臓がたくさん入っています。その内臓の動きを守るのも腹腔内圧です。そして、腰の骨の役割を支えているのもこの腹腔内圧になります。
腹腔内圧と関連する筋膜と足の筋とは密接なつながりがあります。足の裏は、足全体の動きを作用しますので、この筋肉へも大きな影響を与えます。足からの刺激と脳の関係でも、この腹腔内圧は関連性が高いのです。
足の構造の崩れにより足に問題が出ると、この腹腔内圧が低下しやすくなり、腰の骨やその周囲の組織の負担が増加するので、ぎっくり腰を発症しやすくなるのです。
足がぐりっと捻挫するように動きやすい方や、足の痛みがある方、ぎっくり腰を繰り返す方などは足の状態を確認しましょう!
足の問題は、施術で改善する方と、インソールが必要になる方がいます。痛みを繰り返したくない方は、その施術もインソールもしっかりと選びましょうね。
今痛みに困っている方は、うつ伏せゆらゆらと腹圧の関係性が書かれたサイトを紹介します。
『痛みはうつ伏せで治しなさい』の著者である舟波さんがコラボした記事です。
https://aria.nikkei.com/atcl/cc/nh/012100011/051600032/?P=2
ぎっくり腰の要因は?
痛みはうつ伏せで治しなさいに関しては?
ブログ筆者:西綾(医療の保有資格:作業療法士/准看護師)
医療・福祉の現場に15年以上携わっており
リハビリ・看護・介護と多岐にわたる分野の経験しています。
輝く羽は
鹿児島県鹿児島市の天文館(山形屋近くの泉町)にある整体です。病院で脳梗塞後遺症のリハビリや子供のリハビリを行ってきたプロです。体の悩みの施術はもちろん、あなたの歩きにくいなどの足の問題を改善するために、NWPL社のファンクショナオーソティックスというオーダーメイドのインソール(靴の中敷き)も作成しております。ブログは論文・医学書を参考に話していますが長年医療従事してきた個人の考えも一部含むこともあります。あなたの健康のための一つの要素として参考にしてください。
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