『ダメ』と言われればいわれるほど気になる!触りたくなる!見たくなる!それが人の本心だと思います。
特に子供にとって、我慢するというのはなかなか難しい事になります。大人であれば、様々な要因と照らし合わせ予測しながら、自分の行動をコントロールできるのですが、子供にとってはどうでしょう?
あなたにも覚えは無いでしょうか?
食べたらダメと言われていても、1つくらいならと食べてしまったこと。触ったらダメと言われていたけど、つい目の前のおもちゃを触ってしまったこと。目の前にある物に興味を引き付けられているのにじっとする事や、やりたいという衝動を抑え込むのはとても大変なことなんです。
特に前頭葉という、脳の前の部分の発達がまだ未熟な子供のうちは、その良し悪しを考えるためのデータが不十分なのです。
子供が自分で気が付く瞬間を作る事が大切なんです。そして、そのデータの量が子供の感性にも大きく影響していきます。
今回、その気が付く瞬間を改めて感じる機会がありました。それは、保育園でのドラムサークルアクティビティ『リズムであそぼう』にアシストで参加させていただいた時です。
そのリズムで遊ぼうのファシリテーターは、輝く羽のクライアントさんでもある、ジャズドラマーのリズムハート代表の森田孝一郎さん!(森田孝一郎氏のリズムハートに関しては➡https://www.rhythmheart.net/)
森田さんは、『始まりの挨拶はしません!部屋に入ったら楽器を好きなように触ってOK!自主性と協調を学ぶので、危険に関する指導以外は口出しはガマン!』と提示
数多くの魅力的な楽器が並ぶ中で、園児はそれぞれに入って好き好きに楽器を手にしたり、警戒したりといろんな姿を見せてくれました!人数以上にある楽器ですが、太鼓と鈴を組み合わせてみたり、一緒に叩いてみたりと子供の感性の豊かさは流石です。
好き勝手させるとは違って、ある程度コントロールされた枠組みの中で、自由に行動させることは必要な経験です。
森田さんのファシリテーターとしてのコントロールと、サブのドラムのリズムで、静と動を子供は感じていくのがよくわかりました。最初は自分の好きに自由に叩いて子供についつい保育士さんも口を出しそうになった瞬間、音に耳を傾け自分で行動を調整し始めたのです。その姿に保育士さんも『おっ』と表情を変えていました!
よく子育てでは、言語的な指示だけで子供をコントロールしようとする時が多いと思います。しかし、こういった経験の積み重ねの方が、圧倒的に子供は成長します。
音で同調して、自分で感じ取り、自分で変化する!自己組織化の世界でもあります!
そして、『子供が気が付く瞬間とは、大人が学ぶ瞬間でもある』との森田さんの言葉にも共感します。
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