あなたには、どのような目標がありますか?目標に向かってどのように進んでいますか?
脳性麻痺のクライアントさんは、車いすでの生活が基本です。今は、山に登ってみたいと思い立ち、病院でのリハビリにプラス輝く羽での施術を選んでくださいました。『やりたいことにチャレンジする。ダメでもギリギリまであきらめたくない!』そう話してくれるクライアントさんからは、強いエネルギーを感じます。
母親のお腹の中に10ヶ月間いるはずでしたが、早く生まれてきたクライアントさんは、脳性麻痺と診断されそれ以来病院でのリハビリを受けてきました。生活のほとんどは車いすです。歩く経験も幼少期のリハビリ以外では、ほとんどありません。
人の発達過程は、1歳前後で歩きだしとされています。しかし、その子供たちは歩く動作を意識することはありません。つかまり立ちをしたり、つかまりながら移動してみたりし、その後何も持たずに自分で立つことをします。その後ようやく初めての一歩を経験します。この間の様々な感覚を統合していき、歩くための運動を学習しています。
脳性麻痺の子供たちは、この運動を自力で行えず感覚や運動の学習が少ない状況にあります。
クライアントさんは、30年の間ほとんど自分で歩くという経験をしていません。上手くコントロールできない足は、意識するほどに力が入りすぎて自分の思う様には動かなくなります。
体には簡単に示すと曲げるための組織と、伸ばすための組織が骨を包むように位置しています。腕でいうと力こぶになる上腕二頭筋が曲げる筋肉であり、腕の後ろの上腕三頭筋が伸ばす筋肉になります。そのどちらもバランスよく伸び縮みする必要があります。
多くが曲がる方に引っ張られやすく、膝や股関節が曲がったりしやすいです。あなたの姿勢はどうですか?
クライアントさんも、伸ばす方向への運動が苦手であり、意識するほど曲がる筋肉に強く作用しやすくなっているのという状況です。経験した事のない動きを意識させるのではなく、施術の中で組織を柔らかくしながら、その運動を施術の中で入れ込みます。
実は『体験した事のない方向に体が動く!気持ち悪い!』が実際の感想です。
しかし、立つ・歩くをやってみると不思議と体は動きだしてくれます。それが、『不思議!楽に足が出る』の感覚へ変化します。
下の動画はクライアントさんの歩行の変化です。
『歩く!やってみたい!』そう決めてチャレンジするクライアントさんと、夢に向かって一緒の歩いていけたらと感じます。
『何事も決まってなんていない。自分で限界を作りたくない!』そんなあなたを応援します。
ブログ筆者:西綾(保有資格:作業療法士/准看護師)
輝く羽は
鹿児島県鹿児島市の天文館にある山形屋近く、泉町にある整体です。脳梗塞後遺症などの施術、そしてあなたの歩きにくいなどの足の問題を改善するために、NWPL社のファンクショナオーソティックスというオーダーメイドのインソール(靴の中敷き)も作成しております。
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