輝く羽のブログ

脳梗塞のリハビリに筋力トレーニングは必要なのか?

世の中にはたくさんの情報があふれています。

あなたは、そのたくさんの情報に左右されていませんか?

 

本当に必要な事や本当の知識を知ってると知らないとでは

大きく異なった結果を生んでしまいます。

 

運動時に水分補給をするなんて考えられなかった過去の時代

今では水分摂取をさせないと大問題となる時代

 

常識が非常識に簡単に変化してしまう世の中で

正しい知識を知り使う事が求められると思います。

 

脳梗塞の方に対する筋力トレーニングもその一つと考えます。

 

それでは脳についての整理をしましょう。

あなたが生まれてから今までに経験してきた運動の記憶は脳に蓄積されています。

その蓄積されたデータは脳の中で回路を組みます。

外から入る刺激に基づき電気が流れ

あなたの動きをより繊細にスムーズにさせすために、脳はその電気刺激を受け調整するコンバーター(変換器)の役目を果たします。

 

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの病気は

脳の血管が詰まったり、破れたりすることにより

その部分の脳の神経がダメージをうけ、脳の回路を遮断してしまいます。

 

その事により

□麻酔後のようにあなたの感覚を失わせます(感覚麻痺)

□しびれた足のように自分の体がどのように動いているか分からなくなります(運動麻痺)

□力が入りすぎたり、まったく入らなくなったりします(運動麻痺)

 

上記の症状などが出現します。

あなたが当たり前にやっている

立つ・座る・歩くができなくなります。

 

麻痺により、動かせないことで筋力は低下してしまいます。

 

立つ事が出来なければ、椅子に座る生活が多くなり

股関節や膝を伸ばすことが極端に少なくなり、曲がる力の筋肉が強く働きやすくなり

膝や股関節をまっすぐ伸ばしずらくなります。

 

その現状の中で

「力が弱くなっているから、筋力をつけましょうね」

そんな言葉をよく耳にします。

 

あなたの筋力を鍛えれば動けるようになるのでしょうか?

 

あなたの筋力は確かに弱いかもしれません。

しかし筋力が強くなることと動作が改善するのは別の問題です。

(アスリートを目指す事やボディーメイクをしたいのはまた別の話です。)

 

 

以前ブログに書きましたが、あなたの運動は外から入ってくる刺激によって左右します。

実際に、脳の活動も外部からの刺激を基に運動を調整します。

(詳しい内容はブログを参照?)

環境と体と学習(発達)

あなたに質問です。

赤ちゃんは筋トレをしていますか?

 

もちろん「してるわけないでしょう」という答えが返ってくると思います。

外部の環境と自分の体の動きの情報のやり取りであなたは発達し

座る・立つ・歩くなどを学習してきています。

 

立つ動作をしていない方に

立つための筋力訓練をいくらしてもうまく立つことはできません。

 

筋肉の動きは、外部から受けた刺激の結果にしかすぎません。

立つのに必要な足の裏からの情報や

股関節や膝が動くために必要な筋肉や関節や膜などの組織の動きが十分な状態か

外から入る刺激を受け取る細胞(感覚受容器)が働いているか

などのベースが必要なのです。

 

そのベースが十分でない状態で

筋力をつければよくなるとの判断には疑問がでませんか?

 

できない動作を頑張る時

あなたはいつも使わないところに過剰に力を入れませんか?

例えば重たい荷物を持ち上げた時

あなたは頑張って肩や腰に力をいれて努力します。

それを代償といいます。

 

それを繰り返すと体の歪みや神経の圧迫が出てきます。

それは徐々にあなたの動きやパフォーマンスを低下させるのです。

 

脳梗塞になり動きにくくなった体

筋力でカバーするためにするトレーニングやリハビリは

体の代償を作り、歪みへと導きます。

それは痛みや損傷を引き起こす要因にもなり、悪循環となります。

 

筋力トレーニングをする前に

あなたの今の状況をしっかりと知ってほしい…

 

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株式会社 輝く羽

ブログ筆者:西綾(保有資格:作業療法士/准看護師)

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