『ストレスなく生活したい!!』と、あなたもそう感じますよね。
今やストレス社会とも言われたりしますが、データを少し見てみましょう。
平成 30年「労働安全衛生調査(実態調査)」の結果では、現在の自分の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 58%にもなります。2人に1人は仕事でのストレスを感じています。
ストレス対策として、職場におけるストレスに関して「労働安全衛生法」という法が改正され、2015年から労働者が 50 人以上いる事業所では、毎年1回「ストレスチェック」を実施することが義務付けられていますね。
(厚生労働省のストレスチェックリストのリンクは↓)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150709-1.pdf
今回は、『オキシトシン』『セロトニン』『ドーパミン』のホルモンの中からストレスに関与する『セロトニン』に関してお話します!
セロトニンの代表的な役割をいくつか紹介します
1.ストレスへの関与:
内外環境からのストレス刺激に対して、不安などの反応を伝える神経細胞があります。このストレスへ反応する神経を抑制するのが『セロトニン』の役割になります。
また、脳には快に対する回路が存在し、不快なストレスによる反応だけではなく,快の刺激に対する行動にもセロトニンは調整作用をしているとも言われます。
1.自律神経への影響:
あなたが睡眠から目覚める際に、休む役割の副交感神経から活動の交感神経に活動が切り替わります。その交感神経への切り替わりに『セロトニン』が重要な役割を果たします。
もし,セロトニン神経の働きが弱まり、働きが十分に発揮されない場合には,起床してもなかなか調子が出ないということになるんです。朝調子が上がらない方は、セロトニンの作用にも関係しています。
そして、体温やホルモンは25時間周期なので、24時間のリズムが崩れてしまわないように、太陽光がセロトニンの生成を高め修正してくれるのですよ。ですので、朝目覚めたときに光を浴びる事は重要なんですよ。
2.筋肉の運動にも関与:
姿勢を保持する筋肉に対して『セロトニン』が関与しています。運動ニューロンという神経の働きとセロトニンがしっかり働いているときには、筋肉の活動がより促通されるんです。
あなたが、朝起きた時にシャキッと姿勢を整えたり、顔つきを変化出来るのはセロトニンの効果です。もし、あなたが朝起きた時に、丸まった姿勢であり表情に乏しい場合は、セロトニンの分泌が少ないのかもしれません。
3.痛みを抑制する:
『セロトニン』は脳からでる、鎮痛剤の役割を果たします。あなたの体がもつ、痛みをコントロールする大切な存在です。セロトニンの分泌が少ないと、痛みに過剰に反応しやすくなります。
セロトニンの役割は様々にあり、今後も研究が進められていき解明されていきます。では、セロトニンはどうやって活性化されるのでしょうか?
セロトニンは、生体のもつ基本的なリズム性の運動と太陽光の刺激によって活性化されます。
基本的なリズム運動とは、『呼吸』『歩くリズム』『咀嚼(そしゃく)』などです。リズムがとても大切になりますので、規則正しいリズムが必要なんです。
また、太陽光の刺激が光の中でも最も効率よく活性化されます。カーテンを開けて部屋に太陽の光を取り込む時間を作る事や、起床時には太陽の光を浴びる事も効果的ですね。
その他にも、映画や本などで喜怒哀楽の感情を出す事や睡眠の調整も有効です。
そして、前回の愛情ホルモン『オキシトシン』のブログも書きましたが、オキシトシンはセロトニンの分泌を促進する作用もありますので、ダブルで引き出す事がより『幸せ』を感じやすくなりますよ。
オキシトシンに関するブログは↓
参考文献:運動の成り立ちとはなにかhttps://www.amazon.co.jp/
参考文献:セロトニン欠乏脳https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbs/3/2/3_123/_pdf/-char/ja
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