『幸せ』と感じていたい… あなたにも、そんな感情がありますよね。
以前『女性の不安定な感情』というタイトルのブログの中で、3つの幸せホルモンをご紹介させていただきました。
『オキシトシン』と『セロトニン』と『ドーパミン』ですね。なんとなく名前を聞いたことがあるという方も多いと思います。
今回はその中で、「愛情ホルモン」や「抱擁ホルモン」とも呼ばれたりもする『オキシトシン』に関してお話していきます。
脳の下垂体後葉から分泌されるホルモンになりますが、最近では、垂体後葉以外の脳の中で分泌されているとの報告もあります。脳の中の感情や思考を司る部位にも影響しているのではないかと、研究がおこなわれています。女性の場合は、母乳がでる事や母性行動などにも関与する研究もあります。
男性にしても、女性にしても子供を抱っこした時に『愛おしい』という感情が沸き起こる経験があると思います。その感情も愛情ホルモンの作用の一つですね!
特に妊娠・出産・授乳に関連しているホルモンですので、「愛情ホルモン」とも言われるんです。
オキシトシンは、人と人の肉体的な接触や、簡単なボディータッチでも分泌されると言われています。
恋人や夫婦であれば、触れ合う・ハグ・キスなどの行為で分泌されます。互いの親密度が高いほどに、ホルモンは分泌しやすいのです。子供とのスキンシップもそうですね。毎日子供を抱きしめる事や抱っこするだけでも、子供にも親にもオキシトシンが分泌され『幸せ』の感覚や心の安定となります。
しかし、夫婦間や恋人間でも少し関係性が崩れていると分泌されずに、ストレスになるので注意してくださいね。
恋人や夫婦などのパートナーでなくても、あなたには男女関係なく『居心地がいい』という仲間がいると思います。
そんな心地の良い関係性のある人と、おしゃべりしたり・料理をふるまったり・ハグしてみたりするだけどもオキシトシンは分泌されます。
ポイントは『心を許せる、居心地の良い相手』である事が大切です。家族・友人・恋人など、あなたが一緒にいて落ち着く人と過ごす時間を大切にしてくださいね。
その他に
発達障害の一つでもある自閉症スペクトラムという症状に対して、オキシトシンの投与にて表情の変化の乏しさの改善や行動の落ち着きなども研究報告されています。
自閉症は特に他者との交流を苦手とし、社会生活に支障をきたすこともあります。より多くの人が社会に参加していけるために、今後の研究が期待されています。
そしてオキシトシンは、その他の幸せホルモンである『セロトニン』という物質の働きを促進する作用もあります。セロトニンはストレスに関与するホルモンですね。互いに影響しあうのも、ホルモンと特徴ですね。
関連するホルモンについては⇩
ホルモンを調整する施術に関しては⇩
(参考文献:オキシトシンの多様な生理作用⇩)
http://www.yamaguchi-endocrine.org/pdf/ueta201508.pdf
(参考文献:オキシトシン治療で表情が豊かに⇩)
https://www.amed.go.jp/news/release_20190517-01.html
コメント