こんにちは。鹿児島の整体『輝く羽』です。
あなたは、車椅子に乗ってみたことや、実際に駆動して街中を走行したことがありますか?または、誰かの車椅子を押した経験はありますか?
車椅子での走行は室内の平地は何とか楽に走行できても、街中は小さな上り下りが多く雨水の排水に伴う傾斜も存在するため、傾きを強く感じます。歩いていると感じにくいのですが、実際に車椅子を街中で駆動すると、その起伏の差を調整するために腕や肩に大きな負担をかけます。
バリアフリーと言いながら、まだまだ鹿児島市内の中心部の天文館でも車椅子で走行するには苦労します。そして、何よりも目で見るよりも体感しなければ私たちにはその苦労は分かりません。
今回は、脊髄損傷による車椅子生活である植山竜三(うえやま たつみ)さんから、『車椅子ユーザーのための運動を指導してほしい』とのご依頼を受けました。脊髄損傷とは、損傷した部位以下の神経が担う運動が行えなくなる症状です。脳からつながる神経の束が背骨(脊椎)の中を通ります。首の脊髄損傷では、生死に関係しやすい部位であったり手足が動かなくなります。腰であれば、足を自由に動かせなくなるなど、部位によりその症状が変化します。
植山さんは、鹿児島の霧島市という温泉などの観光地にお住まいです。『車椅子の自分が街中を車椅子で走る事で、みんなが車椅子の人がいると認識してくれるようになる。車椅子でも行ける場所をもっと広げたいし、身近に感じてほしい』などの強い思いを持っています。自ら車椅子で行ける場所を探し『車いすの和通信』というリーフレットを作成し配布しています。
笑顔の輪を広げるための植山さんの活動は➡https://tatsuueyan.wixsite.com/kurumaisunowa
そんな植山さんと初めてお会いしたのは数年前で、何かとご縁が深いのです。頑張り屋の植山さんだからこそ 、車椅子だという事を忘れて、毎日何キロも車椅子を駆動していたり、脊髄損傷のためにおへそより下は感覚がないゆえに褥瘡(床ずれ)という傷を作り入院となってしまったりと自分の体にも負担をかけています。
今回は、『肩や手くびの痛みや、筋肉が付く位置の偏りをどうにかしたい』という悩みと、『脊髄損傷の人のための運動動画を一緒にやってほしい』との想いがありました。
脊髄損傷では、麻痺した体を支えるために筋力訓練が優先的になりがちですが、年齢や体の運動の偏りにも考慮しなくてはなりません。車椅子の上でも、バランスをとれる範囲も少ない状態でした。
写真は、運動で体のパフォーマンスが変化した結果、前にかがめる範囲が広くなりました。
どうしたら、体が楽に動けるようになるのかが大切なポイントです。今回はそのための運動をお伝えさせていただきました。一般的な運動とは違うのに、変化が不思議なんです。継続していただいて、今後の動作の変化も共に導いていきたいと思います。
誰にとっても、体あっての活動ですからね!しっかりとケアできる運動を!
運動の内容は是非動画をご覧ください↓
輝く羽のブログは➡https://hane.care/blog-2/
コメント