あなたには、何かを抱えた時に腰が痛くなった経験はないですか?
わたしが長くいた医療の現場でも
患者さんを抱える事がより多い、看護や介護の現場の方々は
【腰痛】に悩んでいました。
前かがみの姿勢や、中腰で重たいものを持つ動作
それは、医療や介護以外の方にも多いですね。
・荷物を運ぶ運送業の方
・重く大きなものを扱う土木関係の方
・農作物を育てる農業の方
それらの動作は、地面に近いものを腰を支点にして持ち上げ
腰を後方に反りながら、重さとのバランスをとっています。
また腰が痛い方のおおくが、深く前かがみになる事が苦手です。
あなたもやってみてください。
・立った状態での前屈
・椅子に座り、お尻の方に重心を置きながら手を床へ伸ばしてください。
いかがですか?
そして、痛みが強くなってくると
ある一定の範囲以外の動きが困難になります。
前に曲げるのも、後ろに反る事もつらくなります。
座っていてもつらい…
横になっても、仰向けで寝ると腰が伸張されてつらい…
それはなぜか?
それは、あなたの日常の姿勢にも起因するのです。
人の脊柱という骨は、S字のカーブを描いています。
これは、体が受ける衝撃を緩衝する干渉する要素であります。
そして、下方のカーブが腰部になります。
重い荷物などを持つときに、支点とする場所になります。
その脊柱(背骨)は小さな骨の組み合わせなんです。
首(頸椎):7個
胸(胸椎):12個
腰(腰椎):5個
骨盤部分(仙骨):1個
お尻の部分(尾骨):2~3個 合計27~28個もあります。
あなたの体をこんな多くの骨が支柱の様に支えているのです。
上記は、その脊柱(背骨)の中を通る神経(黄色部分)になります
約27~28個の骨の間を神経は走行しています。
その神経は、運動や感覚を支配しています。
脊柱(背骨)の機能的なS字の湾曲は、常にその【姿勢】の方向に負荷をかけられていくと
その【湾曲は少しずつ崩れ】、その中を通る【神経】は圧迫されていきます。
それらにより
・脊柱管狭窄症
・滑り症
・椎間板ヘルニア
といった症状に移行していきます。
それにより、圧迫された神経が
運動の神経:力が入らない・張るような感じ・つるような感じ
感覚の神経:しびれ・痛み・感覚がない・ジンジンする
といった症状を引き起こしていくのです。
あなたの日常の姿勢は、筋肉の使い方を徐々に偏りのあるものにしているかもしれません。
腰をそる事で代償動作を続けていくと、前面の筋肉と後面の筋肉のバランスが崩れます。
その崩れで先に試していただいた動作の様に、立位で前方に手を伸ばすことが辛くなったりします。
前にかがむ動作も、反る動作も難しくなり
その【筋肉の偏り】が【痛み】を引き起こす最初の原因になる事もありますよ。
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ブログ筆者:西綾(保有資格:作業療法士/准看護師)
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