「え!?それは、どういう事?」
あなたはそのように思いましたか?
ではなぜあなたは、指で物を掴む練習をするのですか?
よく聞く情報として
■足は大地を掴む
■足が弱るから指を鍛える
■足の指を使う事は脳にいい刺激をもたらす
などを耳にしませんか?
では、あなたもやってみましょう
実際に数歩 歩いてみてください。
あなたの足の指は、歩く時に地面を掴もうとしていますか?
多くの方が「掴んでいない」と体感されるはずです。
指が地面を掴む方向に入りやすい方は
脳梗塞や脳出血・くも膜下出血などの後遺症を持つ方に見られます。
それは、麻痺により足の筋肉が働きにくくなり
足が例えば捻挫する方ような感じで、外側に捻じれやすくなるからです。(足が内反する)
立った姿勢で、片足の外側に体重をかけると自然と指先が曲がってくる状態です。
- 普通に立つ
- 右足の外側に体重をかける
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などで麻痺がある方は
指を伸ばすことが苦手となり
指が握りこむようにして曲がってきます。
この握りこみは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの方には
歩きを阻害する要素なのです。
その練習をするのは、おかしな現象だと私は感じます。
そして、この指で握りこむ動作を行ってから
外からの刺激に対して、体が負けずに対応する力をみるバランステストを行うと
ほとんどの方がバランスを崩してしまいます。
健康であり、体を鍛えた10代・20代の男性でも同じ現象が起こります。
バランステストで崩れてしまう原因は
体にとって、脳が悪い刺激と判断する動作だからです。
詳しくは過去のブログで?
では、あなたが歩く際に行っている動作は何でしょう?
それは、指先で蹴りだす動作です。
特に最後に親指で蹴りだせることが大切な動作です。
歩く際には、地面を掴む動作はしていません。
指先が伸び、しっかりと蹴りだす動作を行っているのです。
足のアーチを作る事や足の筋肉の衰えは
足の指先で握りこむ動きでは改善されません。
むしろ、あなたの能力を低下させる刺激でもあるのです。
本当にあなたに必要な動きを知る事
あなたに必要なリハビリやトレーニングをする事が
何よりも大切な事です。
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ブログ筆者:西綾(保有資格:作業療法士/准看護師)
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